今回は、牛乳について記事にしようか非常に迷ったものですが、あえて書いてみることにしました。
なぜ迷ったかというと、これをあるネットの書き込みにしたところ非常に荒れたんですね。誹謗中傷というか。まあ、世の中の植え付けられた価値観からすると牛乳信者がまあ多いから仕方がないと思うんですよ。
でもね、一度立ち止まって考えた方がいい。
これ毎日口にしているけど、本当に安全?どうやって食卓にのぼっているの?
疑問に思わせないような策略がありますよ。
諸説言われている中で、あくまでも私個人の意見です。
一つの食品を、善・悪で捉えることはしたくありませんし、牛乳も同じく、善か悪か、白か黒かをつけることが目的ではありません。
子どもの保育園の給食の牛乳も、中止させてもらうことになりました。
本来であるなら優秀な食品だったかもしれないけれど、現代においてそれが少しずつ変化してきている事実が問題と感じています。そして、やたらと給食に毎日取り入れていること、国が推奨しまくっていることに疑問を感じざるを得ません。
人間の都合上の飲み物になってしまっていることが問題だと思っています。
牛乳は完全食品は本当か
牛乳はカルシウムが豊富で、完全栄養食品だから・・・
とよくいわれますけど、本当にそうなのでしょうか?
カルシウムが豊富
精神を安定させる
身長がのびる
いわずと知れた牛乳の栄養素。カルシウムは実際豊富です。
牛乳一杯にカルシウムは220mgと多く、1日の摂取目安の1/3が取れる量になっています。
給食のメニューは「栄養バランス」を考えているため、数字だけは確保できるらしいですよ。通りで給食に組み込みやすいわけですよね。
精神を安定させるのは、トリプトファンとか、乳糖で血糖が上がるからかと思いますが、それは牛乳に限ってのことではないかと思います。
背が伸びるについては、根強く信じている人がいますが・・・
牛乳は全く関係ないです。身長を伸ばしたいなら牛乳を飲みなさいというのは一種の洗脳に過ぎません。 戦後アメリカ人のように体が大きくなって強くなるために欧米食を取り入れた理由からです。
牛乳の問題点って一体?
牛乳の問題点を調べていくうちに大きく2つ原因があることがわかりました。
1、飼育環境や製造工程
2、栄養素的な問題
です。それぞれみていきたいと思います。
牛の飼育環境、製造工程
超高温殺菌でタンパクが変性する
昔と違って、今は人間のために牛乳が作られていますよね。
牛乳を大量生産するようになると、衛生上の理由で加熱殺菌がされるようになります。
加熱の仕方は130度近くの高温で2〜3秒加熱するという超高温殺菌という方法になっています。
タンパク質でできている酵素は60度前後で活性が失われるようになっていて、なんと善玉菌も死滅してしまうのです。
タンパク質も変性してしまい、体内への消化や吸収されにくくなりますし、ビタミンやミネラルも変性してしまうのです。
また機械で圧力をかけたり高速撹拌したりして、酸化が進んだり、悪い油の代表であるトランス脂肪酸ができてしまいます。
ちなみに海外ではこの殺菌法は珍しいらしく、低温殺菌が主流です。
日本の牛乳・・・大丈夫?
アレルギー反応を起こす原因となる
脂肪球を壊して成分を均一化してしまうことでβラクトグロブリンを壊してしまい、ホエイやカゼインを引き込みます。それによって変性タンパク質を作ってしまうということです。これがアレルギーを起こしやすくしているのです。
ホルモンの問題がある
19世紀ごろの酪農では妊娠している牛から乳を絞ることはなかったのですが、
最近の牛乳は妊娠した牛から絞られているために大量の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を含んでいます。
この女性ホルモンは熱に強いので加熱殺菌しても分解されないのです。
(乳糖分解酵素の活性が残っている11歳までの子どもには、飲んだ牛乳の成分が吸収されることになります。)
大量の女性ホルモンが入るということになるのです。
特に全思春期の子どもは性ホルモンの影響を受けやすいのです。
(ラットの実験で、性的に未熟な子どもに強く現れることが確認されている)
牛の育て方の問題・・・
人間の飲み物となった牛乳は、大量生産するために育てられることになります。
牛は乳汁を出すことを仕事にさせられてしまいます。
牛は、出産後なんと3日経つと子牛と引き離されてしまいます。そのあと人間用に300日ほど搾乳します。そして、2~3ヵ月経った後、人工授精によって次の妊娠をさせられたあと妊娠を継続しながらおっぱいを絞られるのです。
人間の赤ちゃんは1才〜2才くらいまでは母乳推奨・・・なんてされているのにですよ。生まれてすぐに引き離されてしまうなんてとても残酷だと思います。
本来の餌である牧草では、大量のお乳を出すことは難しいので、
遺伝子組み換え(GMO)の作物や、穀物を与えられ、密集した場所で運動不足になり、ストレス下の状況で飼われているのです。
そして、病気になりやすいため、抗生剤も与えられ、その抗生剤が乳汁に混じる可能性もあるのです。
栄養素的な問題
次は栄養素的な問題にも目をむけてみましょう
人が分解できないタンパク質が入っている
牛乳に含まれる乳タンパク質のほとんどが「カゼイン」というものです。
それを構成しているのが「αカゼイン」と「βカゼイン」です。
牛乳のカゼインはα型カゼインです。
人が消化できるものは「βカゼイン」です。(母乳など)
消化できないため炎症性物質として働いてしまう
カゼインを頻繁にとると、腸の中に未消化物がたまり、腸内に炎症が起こりやすくなります。
またこれがアレルゲンとなりやすかったり、がんの原因とも考えられています。
脳内麻薬のような成分も?
カゼインから不完全に分解されてできるもので「カソムルフィン」というものがあります。これが脳内でモルヒネのような作用を起こすそうです。
脳に作用すると、精神不安や、神経障害を起こします。
1型糖尿病、心臓病、自閉症の原因になるとも言われています。
全身のトラブルとして、リーキーガットや排尿トラブル、呼吸機能の乱れや眠気を招くことにも繋がります。
学校給食で牛乳を飲むことで、学習に影響が出ますね。
身体の成長と学力を向上させるための学校教育の給食のはずなのに、このような作用のある牛乳を推奨するとは矛盾していると感じます。
乳糖を分解できない?
牛乳には乳糖(ラクトース)という糖質が含まれています。自然界には、ミルクの中だけに存在するものです。乳糖にはラクトースとガラクトースに分かれますが、哺乳類の子どもが成長するには、ガラクトースが必要になります。離乳期が過ぎるとガラクトースは肝臓で作られるようになるので、離乳後の動物に乳糖は不要になります。
乳糖を分解するにはラクターゼという酵素が必要です。
生の牛乳であればラクターゼが含まれるのですが、加熱されている現在の牛乳は含まれていないので、体内で作るしかないのです。
ですが、日本人のほとんどは、このラクターゼを自分で作ることができない「乳糖不耐症」なのです。
(2歳くらいまではラクターゼを体内で作れるそうですがその後徐々に11歳くらいまでに消失します。離乳期を過ぎると、この乳糖分解酵素の働きは急速に低下します。)
上記で述べたようなホエイやカゼインが熱で変性することで、胃内の通過速度が早くなり、急速に腸内に進むことで下痢になるだけでなく、腸のPHがアルカリ性になる窒素分が多く、アンモニアになってしまいます。
つまり、人の消化機能では、乳糖の正常な発酵作用ができないのです。
(ヨーグルトは牛乳に乳酸菌を加えると乳糖の一部が分解されてお腹に優しく食べられる人が多い)
乳糖自体が悪いのではなくきちんと消化されれば腸内の善玉菌のエサになるのです。
また、生乳や低温殺菌のノンホモ牛乳であれば、ホエイとともにゆっくり消化していくために下痢をしづらいのです。
IGF-1
牛乳には牛の赤ちゃんが成長するのに必要なIGF−1というホルモンが含まれています。
このIGFは、インスリン様成長因子といって、成長促進作用があるのです。
細胞分裂の最も盛んな乳児期と、思春期と癌細胞増殖時に働くのです。
ですから、子どもの第二次性徴が早すぎたり、乳がんや前立腺癌の原因となるといわれています。
鉄の吸収を阻害する
αカゼインは胃に入ると胃液と反応してカードというタンパク質が凝固したものを作ります。
胃酸と反応したカードが粘着力の強いタンパク質となり、これが栄養素の吸収を妨げるというのです。
ビタミン・ミネラルの吸収が阻害され、特に「鉄」の吸収が妨げられるのです。
牛乳は骨を弱くする
カルシウムが豊富ということは、牛乳の良いところとしてあげました。
また、牛乳を加熱滅菌することでカルシウムはリン酸カルシウム塩という物質に変化し、体はそれを使えなくなります。αカゼインはカルシウムは本来胃でイオン化されずに消化されないので、それを有効に使うことができないのです。
また、牛乳を飲むことで、消化されにくいタンパク質の窒素の残留物が増えます。
そして、窒素残留物が吸収されて血液が酸性に傾きます。
体は本来の弱アルカリ性に戻そうとします。
血液を弱アルカリ性に戻すために、カルシウムが使われます。
必要なカルシウムは、骨から溶かし出されるようになるのです。
実際、牛乳を多く飲んでいる方が骨粗鬆症の割合が多いというのは、これで説明できます。
それに加えてマグネシウムや、リンなどのバランスが悪く、カルシウムが多い割には吸収できず排泄させてしまいます。
最大のメリットである「カルシウム」を取りたいと思って、うまく利用できないどころか今あるカルシウムまで排泄させてしまうとということですね。
様々な病気の原因に
他にもガン以外の病気のリスクにもなります。
動脈硬化を進める不飽和脂肪酸を多く含み、動脈硬化を進めます
タンパク質の中に腎臓への負担となるリンも多く含む
乳糖が分解されて血糖があがり、インスリン抵抗性を増します。
II値(インスリン・インデックス値)というものが上がり、過剰にインスリンを分泌させます。
昔の常識は今の非常識であること
戦後直後のアメリカの小児科医ベンジャミン・スポック氏が書いた育児書では
「生後三ヶ月で断乳して、子どもには牛乳や乳製品を積極的に取らせる」といった内容が書かれていたました。そして、母子手帳もこれに則ったため、母親たちの間でもこのような育児方針が常識となったのだそうです。
これが「牛乳は完全食品だ」といわれる元なのです。
20年以上たった改訂版では、
「とるべき」とされていた牛乳・乳製品が「とるべきではない」という内容に変わっているのです。
私は、学校給食などで出される牛乳のほとんどが、その製法や成分に問題があると思っています。
そして、多くは昔からある牛乳神話によって、正しい情報が書き換えられていたり、真実を知らされないまま本当は体に悪影響が出ることを知らされないまま出回っていること、強いては毎日子どもに(ほぼ強制的に)与えられている現実に問題があるのではないでしょうか?
毎日飲むものでは決してない!
親として、それは調べるべきだと思っているし、子どもたちの将来に結びつくことであり、守ってやらなければならないのは親としての責任と義務であると思っています。
きちんとしたものであれば、与えてやりたい。
でもそれがそうでないとわかったら、提供しないということも選択できる世の中であってほしいと思うのです。
それがカルシウムたっぷりの完全食品と、国がこぞって持ち上げる。
学校給食で取り扱う→給食で毎日出されるものだからいいものに決まっている。
という思考に持っていかれている事実が怖いのです。
でもそれがカルシウムが豊富だから、献立に入れればカルシウムが基準に満たされるから。という理由で毎日強制摂取!であればそれは辞退させていただきたい。
きちんと製法や成分を吟味して安全性が考えられている牛乳であれば問題ないし、嗜好品として飲むべきものだと思っています。
それが質がいいノンホモ牛乳であれば、月に数回程度の嗜好品であれば、飲ませてあげたいと思うのです。きちんと製法や成分を吟味して安全性が考えられている牛乳であれば問題ないし、嗜好品として飲むべきものだと思っています。
私は生活クラブのパスチャライズド牛乳のノンホモ牛乳のような安全性の高い牛乳を飲んでいますし、酪農家さんを応援しています。
まとめ
結論からすると本当にいいノンホモ牛乳や生乳であれば決して悪いものではないと思います。
でも学校給食でそんな質の良い牛乳が出されているでしょうか?
私はメリットとデメリットを理解した上で、常識の履き違いがあること、デメリットが上回ると思ったので、学校給食で出される牛乳は飲まないし、子どもにも飲ませない選択をしました。
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