私たちの生活には食品添加物は身近になっています。
保存料など必要なものはあるけれど、それが企業の売り上げのためであったり、私たちの健康に明らかに害があるようなものが残念ながら存在します。
そのようなものの一つについて私の考えも含めて記事にしようと思いました。
化学調味料の一つであるグルタミン酸ナトリウムについてです。
- グルタミン酸ナトリウム(MSG)を知ろう
- 戦後、各家庭に置かれていた
- どうやってつくっているのか
- 私たちが信頼できない理由
- 身体に及ぼす影響は?
- 消費者の不安がぬぐえない
- まとめ 避ける方法はあるのか
グルタミン酸ナトリウム(MSG)を知ろう
グルタミン酸ナトリウムは、MSGと呼ばれたりしていますが、魚などに入っている自然のうまみ成分を真似て作られた化学調味料です。
米国のサール兵器会社が開発して、日本では味の素社が製造販売権を取得しました。
日本人が昆布の旨味をグルタミン酸ナトリウムということを発見したことで、味の素社が商品化したものになります。
そうです、あのパンダの・・・白い粉ですね。
昭和の家には、一家に一本はあったと思います。
戦後、各家庭に置かれていた
果糖ブドウ糖液などとは違って、調味料として販売されているのがこの商品の特徴ですね。
その名の通り、言わずと知れた「味の素」や、「ハイミー」などが代表的な商品です。
戦後長くどこの家庭の台所にもありましたが、化学合成調味料を大量に摂ると体によくないという風潮が出てきたため食卓から消えてきました。
その代わり、外食や食品に添付されるようになりました。ほとんどの商品のパッケージに調味料(アミノ酸等)と書かれています。
入っていない商品を探す方が難しいくらいです。
どうやってつくっているのか
さて、このグルタミン酸ナトリウムですが、どうやって作っているのでしょうか?
最初は小麦や大豆などを原料にして、そのタンパク質であるグルテンを塩酸で分解してグルタミン酸というアミノ酸を作っていました。
サトウキビから砂糖を取るときに結晶化しない「糖蜜」という部分が出ます。
これを結晶化することをくりかえしていくと、最終的にこれ以上砂糖が取れないという「廃糖蜜」というものができます。
バクテリアの遺伝子を組み換えることによって、これらの「糖蜜」からグルタミン酸を吐き出す「菌」を作り上げました。
この「菌」がグルタミン酸を作って、グルタミンソーダという化合物ができあがります。
月が立つに連れて改良されるようになりナトリウムの化合物になっていくのです。
天然のグルタミン酸は、白い結晶で酸味とほのかなうまみがありますが、それでは食品工業では、味がうすすぎて、つかいものにはならないので、グルタミン酸ナトリウムは旨味が非常に濃く感じるようになっているのです。
グルタミン酸ナトリウムは完全な合成物質。グルタミン酸に比べて非常に強いうまみを感じる物質です。
だから、味覚が美味しいと勘違いするようにできているのです。
(参考:食品の裏側2)
私たちが信頼できない理由
私たちは商品を当たり前のように買っていますが、それは何を基準にしているのでしょう。メーカーの名が知れているから?みんなが買っているから?CMで流れていて有名だから?
そうだとしたら、それは商品を売るために、巨額の利権が存在しているからだと思った方がいいですね。
上に書いたような作り方をしているのに対し、メーカーはさとうきびからのうまみ調味料とし、特定の遺伝子組み換え菌による製法を「みそや醤油と同じ発酵製法」といっているのです。
その点に何か不自然さを感じませんか?
また、このうまみ調味料で問題になったことは、かつおやしいたけのうまみといわれる核酸系うまみ調味料を食品基準法の定める食品安全基準の審査を受けずに輸入販売されていたコトです。
つまり遺伝子組み替え食品であっても、審査のための申告すらなく、大量輸入されている可能性があるということです。
またグルタミン酸ナトリウムは、遺伝子組み換えを使用していても最終物質はアミノ酸の純品であるため表示はしなくてよいことになっているそうです。
そのような事実を意図して隠しているのかそうでないのかわかりませんが、必要な情報を調べなければわからない事実があることが問題ではないでしょうか。
身体に及ぼす影響は?
無理やりうまみを引き出すような化学合成された調味料は、体に良いといえるんどえしょうか?遺伝子組み換え商品である可能性がある時点で、体に影響がありそうということはなんとなく理解できますよね?
例えばどんな影響があるか見ていきましょう。
発がん性がある
一つは発がん性があるということで、動物実験などで、実際に肝臓がんや、大腸癌が発生するという報告が上がっています。
頭痛や掻痒感
昔、MSGの摂りすぎで体調不良が続出したことが問題になったりしたのをご存知ですか?チャイニーズレストラン症候群とか中華料理店症候群と呼ばれたりしています。
1960年代に中華料理を食べた少数のアメリカ人が食後に炎症を覚え、眠気、顔面の紅潮、掻痒感、頭痛、体の痺れそして軽度の背中の無感覚などの症状が見られた。これらの症状の大部分は悪化することはなく、しばらくすると消失するというものである。この症状は間もなく「中華料理店症候群」という呼び名がつけられた。
症状のうち、稀であるが重篤なものとしては、喉の灼熱感、胸の痛み、動悸、息切れなどがこの症候群の特徴として挙げられている。
(ウィキペディアより引用)
要は中華料理で使用したMSGによって頭痛やしびれなどの症状が相次いだのです。
味覚を壊す
脳の快感ニューロンが勘違いをし、「うまい」と思ってしまうのです。
本来のうまみがわからなくなります。
脳に影響がある
MSGは神経毒といわれる由縁ですね。脳に蓄積され、能力が低下し、落ち着きがなくなります。偏頭痛、脳卒中、アルツハイマー病、パーキンソン病などの脳疾患や神経疾患の原因になります。
心臓疾患をはじめ、あらゆる疾患の原因になる
また血管内に入ると、活性酸素を発生させて血管を傷つけます。うつ病、ADHD、緑内障、ホルモン異常などにもなります。
もし一度に大量に摂取したら心臓発作が起きるほどです。
また、小さい子どもほど、身体への影響は大きいですから注意したいところですね。
消費者の不安がぬぐえない
使用基準が明記されていないことどの程度なら人体に影響がないのかなどの記載がないことです。
原材料には、アミノ酸などという形で一括表記されていることで何がどのくらい入っているということまでは書かれていません。
これらが消費者を不安にさせる要因になるといえます。
まとめ 避ける方法はあるのか
ほとんどの商品に入っているものですし、自炊ではなるべく避けられていても、外食に行くと避けられなかったりしますよね。
基本は、商品に何が入っているかを見て有害物質をとりいれないことが大事ですが、
抗酸化作用のある食品を摂りデトックスすることと、体に入ってしまってもそれを排出する力のある身体をつくることも大事だと思います。
お読み頂きありがとうございました。