子どもを持つ親にとって、子どもは自分のこと以上に考えるものです。
特に成長や発達に関してはちょっとしたことでも気になりますよね。
今回は低身長の我が家の娘のこと。
医療の闇・世界の闇を知るきっけになったお話です。
娘の成長
娘は2016年に出産して、今は5歳になったところです。
3000gと若干大きめで生まれた我が子ですが、それからゆっくりと成長し、小柄な女の子になりました。
というのもそのはず。
母である私は身長が145cmともともと低いですからね(笑)
子どももしっかり私の血を受け継いでくれていて、2〜3歳のころからクラスで一番小さかったです。
あまり気にしていなかったのですが、成長曲線という平均身長はこれくらいです!みたいなグラフがありますよね。
それをみると明らかにグラフからはみ出ます。
いわゆる低身長という指標になります。
成長曲線からはみでる
3歳児検診でもグラフからはみ出ていることを気にしていたのですが、そのときの健診医には「問題ないよ。ちょっとずつ伸びていれば大丈夫。」
知能にも遅れがないので問題ないと言われていたので安心したのですが。
3歳9ヶ月の頃、低身長の原因が知りたいと考え、低身長外来に行ってきました。
もしかしたら他の病気が隠れているかも?
ホルモンや染色体に異常がなければいいなと思ったわけです。
低身長の原因には、染色体レベルでのものもありますから、それだけはっきりさせておきたいと思いました。
自分も貧血がひどかったし、それが原因かもしれないと思ったのです。
低身長外来に行ってみる
受診したのは、総合病院の低身長外来。
中に通されると、診察してくれたのはおじいちゃん先生でした。
事前に準備するように言われていた成長曲線のグラフに書き写したものを見せます。
Dr「だいぶ小さいんだね〜」
私「はい、私が小さいので遺伝かと思っているのですが、他に原因があるのか知りたくて」
Dr「遺伝かもってみんないうけれど、ホルモンが出ないこと自体が遺伝している場合もあるの。正常からはみ出ている以上はなんらかのホルモンの異常があるよ。これはホルモン注射の適応だね。」
子どもの顔すらみないまま淡々と結論まで出すこの医者・・・
この時点で信用なくなる(笑)
まだ検査もしていないのに遺伝まで悪いのですか?検査をしたいと思っているだけなのに。
Dr「詳しい検査をする必要があります。採血して全身に病気がないのかと遺伝子チェックなど。あとレントゲンを撮って、尿検査、CTそして入院してホルモン検査をします」
心の声(はあ?入院の話まで〜?しかもCTは被曝リスクを考えると勘弁!)
私、「CTは今回はやめておきます。あと入院してまでは今回は考えていません」
Dr「はぁ?CTすることぐらいは考えておきなさいよ。何のためにきたの?」
(なんで怒られなきゃならない?検査説明まではしても、そこまで強制させられる筋合いはないぞ!おいおい、決定権は患者の権利だぞ!)
私「貧血とか栄養不足で身長が伸びないということはありませんか?フェリチンも調べていただきたいです。あと亜鉛も」
と追加で採血のオーダーをしました。
痛いことはなるべくさせたくないよ、でもごめんね。今回だけ・・・
そう娘と私に言い聞かせながら、採血のため処置室へ。
グルグル巻きにタオルに包まれ泣き叫ぶ娘。
ごめんよ。
医者を見ていると、高額な成長ホルモン治療を進めようとしているのが見てとれました。
「今すぐにでもやったほうがいい、早ければ早い方がいいんだから」などと煽ります。
メリットだけ並べて、デメリットとなるものを何も説明してこないのですから。
私は成長ホルモンを使って伸ばしたいと思っているわけではなく、ただ原因だけ知っておきたいという思いで受診したのですから当然不信感を持ってしまいます。
採血結果
採血の結果、染色体異常はありませんでした。骨の成長も1年ちょっと分遅れていました。
お願いして追加してもらった栄養素的には、亜鉛が不足していることが分かりました。
成長ホルモンは足りないは足りないのだけど、詳細は入院して負荷試験というものを受けなければなりません。
このときも医者は「いまのタイミングで注射を始めた方がいい」と料金提示までしてきました。話が早いよなと思いつつも、「はいはい」と思って聞き流していました。
ここで不安になるお母さんはきっと医者の言う通りにしていたでしょう。
このことをきっかけに食生活の見直し、子どもの成長に何が必要なのか、何が不要なのか、それを考えるきっかけにもなりました。
成長曲線もそうだけど、世の中は「この枠に入っていなければいけない」「世間と同じでなければならない」という風潮が強すぎると思います。
日本人は特に少しでも周りと違うと不安になるし、それがいけないことかのように捉えがちです。
実はその常識って本質とかけはなれていたりすることも多いですよね。
5体満足に感謝を
そもそも私たちは、生まれてくること自体が奇跡です。
娘は少々低身長ではあるけれど、健康です。
私もいわゆる低身長というカテゴリーに属すると思うのだけど、それでこの30年ちょっと生きてきたわけです。
特に不自由はしてきませんでしたから(笑)
小学校からずっと背の順は一番前だし、同級生とは頭一個分違う。
背の高いモデルや、CAなどの職業になれる可能性がなくなるというのは否定できませんが。
多分、目が見えない、耳が聞こえない。
けど、生まれつきだからその世界しか知らなくして、それが自分のスタンダードという感覚で生きてきました。
または、否定したくないがためにそう思っていたのかもしれないけれど。
子どもはもしかしたら、この先、学校や社会で嫌な思いをするかもしれない。身長を伸ばす手段があったのなら、そうしてほしかったと親を恨むかもしれない。そうも思います。
今のままでいい
今回のことがあって親として考えさせてもらいました。
親として世間から外れた娘を否定するところだったと反省もしました。ありのままを認めること。それに気づいたのです。
私は娘が大好きです。
なんていったって小さくて可愛いです。
80〜90cmの頃の小さいサイズのベビー服ってとっても可愛くないですか?
その90cmのベビー服をいまでも着せられるのが嬉しいです。
「抱っこして〜」と今でもいう娘。だけど、小柄だから楽に抱っこできます。
子どもが親を選んでくる
このことを知ったとき、「ああ、この子はだから私のところに来てくれたんだな〜」と思いました。
低身長のことをよくわかっている、「低身長でも幸せに生きていける環境を用意してくれる親」のもとに産まれて来てくれたんだなーと思います。
今あるものに感謝すること
足るを知ること
少しでも足りないと思うと不安になる現代。
足りないものに目が行きがちな世の中。
もっともっと・・・とない物ねだりをしがちだけど、実は全て必要なものはあるってこと。
【今、この瞬間、幸せなんだということ】
現状の健康で幸せな毎日、それがあればいいんです。